リビングにずっとある時計

置時計

時計と言っても、色々な時計が存在します。実用性重視のものもあれば、デザイン重視のものもあったり、かなり小さいものもあれば、驚くほど大きいものもあります。

我が家には、リビングにかかっている時計があります。おそらく、私が物心つく前からあるのではないでしょうか。ずっと壁にかかっているという印象です。もちろん、電池は今まで何回も換えてきました。何回止まったか分かりませんし、そのたびに困らされました。

ですが、だからといって壊れたわけではないので、別のものに取り替えるなんて出来るはずもありません。愛着というのは特になかったつもりなのですが、おそらくいざ換えるとなったら凄く寂しくなってしまうと思います。

実際換えたことはないわけですから、そのときに一体どんな気持ちになるかというのは一切分かりません。もしかしたら案外あっさり受け入れるかもしれませんし、悲しくなってしまうかもしれません。どうなるかは、そのときにならないと分からないと思います。

ですが私が物心つく前からあったであろう時計なのできっと違和感はしばらくあるでしょう。

リビングにいれば目に入る位置にあるわけですし、よほど似たものでなければしばらく違和感は拭えないのではないでしょうか。ですので、壊れない限りは家にあってほしいなと思ってしまいます。壊れたらさすがに諦めもつくでしょう。

そこまでしても諦めがつかなかったら、逆に凄いなと思ってしまいます。そうしたら、もう使えないけれど壁に飾っておくのでしょうか。それもそれでいいなと思ってしまいます。電池を入れなければ動かないわけですし、無駄ということはないでしょう。

ただ、危ない場合はやはり処分ということになると思います。壊れるにしても、危なくない壊れ方をしてほしいと思うのは、私のわがままでしょうか。

そもそも、私以外にその時計に愛着を持っている家族がいるのかというほうが謎です。おそらく、いない気がしてしまいます。早く交換したいとも思っていはいないと思いますが、ずっとこの時計でというふうにも思っていない気がします。

どうせなら、ずっと家にあってほしいなと私は思っているのですが、家族がどう思っているかというのは私がどうこうすることではないので、どうしようもありません。

とにかく、壊れないでほしいです。壊れても、ずっと取っておけるような壊れ方をしてほしいです。まさか時計に対してここまで思い入れがあるなんて、自分でも思っていませんでした。