宝石の買い取りは業者次第だと言えます

ダイヤモンド

ダイヤモンドをはじめ、ルビーやサファイヤ、エメラルドなどの宝石は買い取りに出すことができますが、これらは貴金属とは違い、グラムいくらといった明確な相場がある訳ではありません。よって、買い取り価格はその業者次第ということになります。

全く同じ宝石を買い取りに出しても、業者次第でその価格が何倍も違うことがあり、1つ目の業者だけで決めてしまうのはやめておいた方がいいと言えるでしょう。

宝石には”4C”と呼ばれる、その価値を表す基準が存在します。

この4Cとは、4つの鑑定基準となる”C”で始まる要素のことで、まず1つ目は”Carat”(カラット)です。これは重さのことで、1カラット=0.2グラムになります。これが大きいほど宝石自体も大きいということになり、一番大切になる要素です。宝石はよほど希少性の高いものでない限り、まず大きさがないことにはほとんど値段は付きません。

2つ目は”Color”(カラー)で、その宝石の色です。特にダイヤモンドはこの色が重視される宝石で、黄色がかったものより透明に近い方が価値が高くなります。

3つ目の”Clarity”(クラリティー)もこれと似ていて、中に不純物が入っていないかを表します。宝石は天然の産物なので、どうしても不純物が混じっていることが多いです。この2つは合わせて鑑定されることが多く、いくら宝石自体が大きくても、色が付いていたり、中の不純物が多いと価値が下がってしまうということです。

最後の”C”は”Cut”(カット)で、宝石自体のカッティングですが、主にエクセレント、ベリーグッド、グッド、フェアー、プアといった5段階で評価されます。前者ほど優れたカットがされているので、同じ宝石でも価値が高くなります。

これらの要素を元に買い取り価格が算出されますが、上にも書いたように、貴金属のような明確な基準がある訳ではないので、その鑑定自体も業者次第なところがあります。重さのカラットこそ測りで正確に計測できますが、その他は言ってしまえば鑑定した人次第です。

宝石鑑定士という職業がありますが、これは国家資格ではなく民間の検定なので、実はその基準は結構バラバラです。鑑定士によって、同じ宝石を鑑定しても、その結果が変わることがあります。そのような点と、その業者が買い取った宝石を売却するルートを持っているかどうかで大きく買い取り価格は変わります。

宝石専門のバイヤーなどと契約している店では比較的高く買い取ってもらえる傾向がありますが、そのまま販売するしかないお店ではそれほどの値段は出してもらえません。

その為、宝石を買い取りに出す場合には、必ず何件かのお店を回ってください。

決して1店目で決めてはいけません。中にはこちらが価値を分からないと思って買い叩いてくるような業者もあるので、必ず他のお店も参考にして、その宝石の相場とも言える金額がそれなりに分かってから売却するようにしてください。