子どものころから関わりの深い切手の思い出

海外の切手

1年の中で封筒に切手を貼って郵送する機会は、それほど多くないです。1年に数回あるかないかで、頻繁には利用しません。ですが、利用する機会がそれほど多くないからこそ、たまに封筒に切手を貼って郵送するときはテンションがちょっと上がります。

30代である私が子どもの頃は、まだ携帯電話もパソコンも普及していませんでした。

誰かに何かを伝えるときは、電話か手紙が主流でした。そのため、遠くにいる知り合いに手紙を出すこともあり、そのときは普通に切手を使っていました。家の収納ケースの中には、たくさんの切手が保管されていて、手紙を送るときはそこから切手を切り取っていました。

小学生の頃は母親と一緒に手紙を書き、それを封筒に入れて切手を貼り郵送していました。その作業そのものがとても楽しかったのですが、特に切手を貼るのは特別おもしろかったです。

そのころは、シールがブームになっていましたので、シールと似たような感覚で貼れる切手にも好感を持っていました。また、父親が数多くはないものの、あまり見かけないような珍しい切手を持っていました。それは、父親が個別で保管していましたので、ねだって見せてもらったことも思い出に残っています。

その中には普通のサイズより大きな切手もあって、それがとてもカッコよく見えました。切手のデザインは多種多様だとそのときに実感しましたし、感覚的にオシャレだとも思いました。

ただ、それから少し経って中学校、高校になってくると切手を扱う機会はめっきり減ってしまいました。個人的な手紙を書くこと自体が減ってしまい、切手からちょっと遠ざかりました。

社会人になってからもそれはあまり変わらなかったのですが、とある仕事でまた切手に触れる機会がありました。それは仕事の中で切手の管理を任されたことです。郵便局で切手を買ってきて保管し、誰が何枚使ったのかをノートに記録します。

そのノートに記録してまとめたものをパソコンにまとめ、いつ誰がどれだけ切手を使ったのかを管理していました。切手のデザインが昔とは違っていることにまず驚きましたし、また切手を身近な存在として感じるとは思っていませんでした。

今はその仕事を辞めてしまったので切手との縁は切れてしまったのですが、たまに使うことがあるのでそのときはいつも懐かしさがあります。切手とのかかわりはわりと長く続いていますので、これからもときどき思い出すことがあるだろうと思っています。