金の買取価格は一定ではありません

グラフと虫眼鏡

金には貴金属としての価値がある為、切れてしまったネックレスや片方だけのピアスなど、実質的な利用が難しくなった状態でもそれに金が使われていれば買取ってもらう事ができます。

買取はその重さを測定して行っています。最少の単位は0.1gのことがほとんどで、純金(=24K)の価格を基準にして、金の含有量によって買取価格が決まります。

例えば18Kの場合、金の含有量は75%です。よって、5gの18Kの場合は5gの24Kの買取価格の75%になります。この場合に24Kの買取価格が1gが4,500円だとすると、16,875円での買取が見込めるということです。

ですが、この買取価格は相場として日々変動しています。原則的に1日のうちに何度も変動することはなく、「本日の買取価格」といった形で公表されるもので、売却する日によって変わり一定ではありません。また、どのお店に買取に持ち込んでも同じという訳でもありません。

金には世界共通の価値がありますが、その相場は日本では主にニューヨーク市場での取引価格を基準に算出されています。それが日本円にして1g当たり4,500円の日の場合、24Kで5gのアクセサリーを買取に持ち込むと、計算上は22,500円での買取を見込むことができますが、実際にはそれより安くなってしまいます。

これには理由があり、金の買取価格は必ずしもそのような基準通りでなくても構わないからです。言ってしまうと、買取店が独自に価格を設定していいのです。

ですが、あまりに安くしては誰も持ち込んでくれないので、基準価格からお店の手数料などを多少差し引き、実質的な買取価格を決めています。

お店によってこの手数料などをどれくらい差し引くのかは違いますが、1gの基準価格が4,500円だった場合、4,400円以下になることもあります。よって、公表されている基準価格より多少安くなるのが当たり前だと考えておいてください。

また、インゴッドと呼ばれる状態だと、アクセサリーなどの加工された場合より高く買取ってもらえることが期待できます。このインゴッドとは、100gなど大きな単位の刻印入りの延べ棒の状態のことです。一部の外国の金貨もこの状態の扱いになることがあり、加工された状態より数%買取価格が上がることが多いです。

しかし、この状態で金を持っているということは、最初から投資や貯蓄を目的として購入したということになるので、一般にはあまり関係のない話かもしれません。このように、金はそれが含まれていればどのような状態でも買取を行ってもらえますが、その日の相場と、お店によって買取価格が結構違うことがあるので、売却の際にはそれらに注意してください。